おらがそば信州 新宿伊勢丹店

外国人旅行者の利用が多く、人気の百貨店、伊勢丹新宿店にある「おらがそば信州 新宿伊勢丹店」の店長・鈴木健司さんにご協力をいただき、実用例をもとに「EAT東京」の活用方法についてご紹介します。

目次

1. 店舗の抱える課題と「EAT東京」の評価ポイント

■店舗の抱える課題
①外国人のお客様が増えていくにあたり、多言語対応のメニューが必須。
②外国語ができる従業員がいなくてもお客様にメニューを理解していただき、スムーズに注文していただけるようにしたい。

■「EAT東京」の評価ポイント
①対応言語が12種類もあり、店舗に必要な言語を選択することができる。
②テンプレートが豊富で写真も入れることができるため料理のイメージがしやすく、注文時の接客がスムーズに。
③マニュアルに沿って操作すれば、比較的簡単に多言語対応メニューが作成できる。

2. 「EAT東京」を使い始めたきっかけ

■「EAT東京」を利用するようになったきっかけは何ですか?
私がこの店で勤務するようになったのは、ちょうどコロナで外国人のお客様が来なくなっていた時期でした。そのため日本語メニューだけでも問題なく、また、それ以前は簡易的な英語メニューで何とか対応していました。その後、コロナも明けてインバウンド客が多くなるだろうというタイミング(2021年)で、多言語対応のメニューが必要になるだろうと考えて「EAT東京」を利用することにしました。やはり、自分たちで用意するには手間もコストもかかりますし、無料でできるならやってみようと思ったのがきっかけです。「EAT東京」のサービス自体は以前から知っていたので、導入まではスムーズでした。

3. 「EAT東京」の多言語メニュー作成機能について

■多言語メニューをどのように活用していますか?
現在は全体の2割程度が外国人のお客様で、その中でもアジア系のお客様が多いです。そのため、英語以外に中国語2種(中文繁体字・中文簡体字)、韓国語の4言語を併記したメニューを作成しました。東南アジアからのお客様もいらっしゃいますが、英語があれば理解していただけるので他の言語は入れていません。作成したメニューをプリントし、ファイルにまとめて数冊用意しています。

■多言語メニューを作成する際、工夫したことはありますか?
メニューの写真を入れるようにしたことです。実は、多言語対応メニューを導入しはじめたときは、一部のメニューにしか写真を入れていませんでした。ただ、「とろろ」という表記だけですと刺身のトロと勘違いするお客様がいらっしゃるなど、メニュー名だけだとどんな料理なのかが伝わらないということがわかり、すべてのメニューに写真を入れることにしました。写真があるのとないのでは全然違いますね。写真を入れてからは、お客様の注文もスムーズになりました。また、ピクトグラムや使用食材表示を活用することで、アレルギーをはじめとする個々の制限に対応でき、メニューについてより深く理解いただけるよう工夫しています。
現在は定番メニューのみを掲載しているのですが、今後は期間限定メニューやフェアで提供するメニュー、外国人の方に人気のメニューを組み合わせたセットなども掲載していきたいと思っています。

4. 「EAT東京」のメリット

■「EAT東京」を利用してみて感じたことは?
マニュアルを見ながら操作を進めましたが、使い始めは少し難しい部分もあり、時間がかかりました。一度作成してからはメニューの変更もないためサービスを使用していないので、今やろうと思ったらまた時間がかかってしまうかもしれませんね。ただ、テンプレートやデザインも豊富ですし、ピクトグラムや使用食材の表示など、無料でこれだけ内容が充実しているのは素晴らしいと思います。これからは店頭ステッカーやコミュニケーションシートなども活用していきたいですね。

■従業員の業務において何か影響はありましたか?
先ほども申し上げた通り、注文がスムーズになったことが一番大きいです。5~6人くらいの団体でいらっしゃるお客様が多いため、それまでは注文に時間がかかり、またメニューについて質問されてもうまく答えられないこともありました。それが、この多言語対応メニューがあれば写真でどんな料理なのかわかっていただけてお客様にとっても便利ですし、指差しで注文していただけるので従業員の負担も軽減されたと思います。

5. 「EAT東京」の飲食店検索サイトへの掲載について

■「EAT東京」には多言語メニューの作成サービス以外にも、『外国語メニューがある飲食店検索サイトへの掲載』がありますが、掲載してみていかがですか?
多くはないものの、サイトを通してご予約をいただくことがあります。旅行会社の人を通してご予約いただいているようですが、PRの面でも効果があると実感しています。

6. インバウンド対応について

■外国人旅行者に対して心がけていることはありますか?
特に外国人のお客様だからと意識していることはありません。日本人のお客様と同じように対応し、楽しく食事をしていただきたいという思いだけです。ただ、日本人のお客様とは文化や風習も異なりますので、そういう面は理解するようにしています。例えば、4名様でいらっしゃって1品しかご注文いただけないこともあるんです。そういう場合は、きっと他の方は別のものを食べたいということだろうなと想像し、そのまま食事をお楽しみいただいています。

7. 編集部より

外国人のお客様、しかも団体のお客様が多く、注文時の接客が課題だった「おらがそば 信州 新宿伊勢丹店」。外国語ができる従業員の確保が難しい中、テンプレートが豊富で写真も入れられ、さらに使用食材をピクトグラムで表示できる「EAT東京」の多言語メニューサービスはとても役立っているようです。
多言語メニューだけでなく、コミュニケーションツールも合わせて活用すれば、スムーズな接客と行き届いたサービスが可能になり、外国人のお客様にとっても従業員にとっても素晴らしい効果が期待できます。
どれも無料で利用できますので、今後さらに増える外国人のお客様対応に是非ご活用ください。

8. 紹介店舗詳細

【取材先プロフィール】
屋号:おらがそば信州 新宿伊勢丹店
住所:東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店7階
店舗詳細:https://www.menu-tokyo.jp/search/detail.php?shop_id=2200082